美味しく健康な卵ってなんだろう？
私達は沖縄県糸満市で養鶏を行っています。
「食べて美味しい、そして健康になる卵とは？」を探求し続け、より良い卵を作るため様々な酵母を用いて飼料を作ったり、飼育方法を変えたりと健康な鶏さんの育成も日々研究しています。
元気で健康な鶏を目指して
産卵性の高い鶏さんに育てようと、EM菌やビタミン剤、炭、よもぎ、イオン水などの自然物の添加物を試すなど様々な工夫をこらしました。
しかし……
ある日、鶏さんの健康診断で内臓脂肪が多く、人でいうメタボという診断を受けて愕然としてしまいました。
鶏も元気で、
食べた人も元気になる卵を作りたい
よかれと思って取り組んだことがなぜ裏目に出てしまったのか…？
私たちは、その原因と解決方法を考えていきました。
世界でも日本人は長寿で元気である事から、その食文化に着目。
発酵した食品（味噌・醤油・納豆・甘酒）である和食に秘訣があるのではないか？
と、仮説を立て、飼料をもう一度見直すことにしました。
そこで、 鶏さんの主食であるトウモロコシと、天然のビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な牧草やふすま(小麦の糠)、地元のおからやでんぷんを乳酸菌や米麹の力を借りて発酵させて作ったオリジナルの飼料『はっこう飼料』を開発。
カロリーや栄養素、添加物などを見直しながら鶏さんを経過観察していきました。
食材に対する反応や、季節の変わり目に見られる反応が顕著に現れるようになり、鶏さんのサインを細かに観察。
季節ごとに合った食材や配合に微調整を繰り返していくなど、気の遠くなるような試行錯誤を繰り返した結果、鶏さんの内臓脂肪が減り、筋肉が引き締まった丈夫な内臓を持つ鶏さんの育成に成功！
お客様からも「出汁が良く出て、アクも減りスープもさらに美味しくなった」と、嬉しいお声が届くようになりました。
進み続ける研究と元気な鶏さんの生産物
発酵食品をベースに、今でも新しい飼料配合を続けています。
丈夫な内臓になった鶏さんはフンにも変化が出始め、より良い鶏糞が作れるようになりました。
地元農家さんとも連携をとり、良質な畑の土作りに活かしてもらいながら、一緒に研究を続けています。
健康な鶏が土も野菜も元気にしていける「食べた人が元気になる『健康の連鎖』」を目指し、養鶏を通して農業を盛り上げていくことも視野にいれながら、今後も頑張っていきたいです。
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